予材管理の現場から 予材管理ブログ

人を動かす仕組みがつまった最強の手法

2018年12月17日

みなさん、こんにちは。
予材管理クラウドサポートスタッフの北村です。

みなさんは「余興」をしたことがありますか?

会社の忘年会などで余興を担当したことあるという方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
「今年の忘年会で余興担当だ!」という方は今まさに練習中ではないでしょうか?

私もいろいろな場面で余興担当になったことがありますが、最も多いのは結婚式での余興です。
今年も大学時代の友人の結婚式で余興をしてきました。

 

目指す余興のあり方

今回依頼をくれたのはサークルの同期である新婦で、依頼を受けたのは私を含めたサークルの同期全員です。

同期は新婦を含めると10名(新婦は余興に参加しませんが)。大学時代は毎日のように一緒に過ごしており、今でも定期的に集まる大切な仲間です。このメンバーで結婚式の余興をすることも初めてではなく、加えてそれぞれが別の機会でも余興をしていることもあり、皆が比較的余興慣れしています。

そのため、「余興で何をするか?」という話し合いになると、次々といろいろな案が出てきました。

「最近流行っているこれは?」
「いやいや、お決まりのネタは嫌だ」
「内輪ネタだけど、これを再現するのは?」

話が盛り上がるのはいいのですが、いろいろなところへ話が展開すると収集がつかなくなってきます。
しかし、そんな時はきまって仕切り役を担ってくれる友人が「目指すもの」を提示してくれるのです。

「余興を依頼してくれた“新婦が”1番喜ぶ余興」を考えよう。

このように合わせるべき焦点を明確に提示してもらえることで、全員の認識が揃い、同じところへ向かって考え始めることが出来ます。

 

情報をどんどんキャッチできるワケ

脳の基本プログラミングの1つに「焦点化の原則」があります。

私たちは常に五感を通じて情報を受け取っていますが、同時に多くのことを受け取ることはできません。そのため、焦点が合っている特定の情報のみ収集し見聞きするのです。

例えば、「今年は赤いニットが流行っているよね」と友達と話した後に街を歩くと、無意識のうちに「赤いニット」が目に入ってくるようになります。

それまで全く目にも留まらなかった「赤いニット」が急に街に大量にあふれているように感じますが、決してその瞬間に流行したわけではありません。その前からずっと流行していたのですが、意識していなかったため情報が入ってこなかっただけなのです。

「新婦が1番喜ぶ余興」という点に焦点が定まると、そこに意識が集中し、何気ないときにも焦点に合ったネタ(情報)が飛び込んでくるようになります。テレビを見ているときや、ふとした時も「このネタ、余興でやったら喜ぶかも!」と情報をキャッチし、同期のグループラインにはひらめいたネタが次々と投稿されていました。

加えて、「新婦が1番喜ぶ余興」という目指すべきもの(あるべき姿)への認識が揃うと、そのあるべき姿から脱線したやり方を考えているときには、「いやいや、違うよね」と元の軸に戻すこともできます。

「さっき出した案は確かに面白いかもしれないけれど、でもこれって自分たちが面白いからやりたいってだけで、新婦が喜ぶという視点から考えると違うんじゃないか?」

こんな風なやり取りができるようになるのです。

あたりまえのことかもしれませんが、「余興の計画を立てる」というだけでも、「目指すもの(あるべき姿)」を明確化し、「認識を揃えて」から「やり方」を話し合うことの大切さを実感した瞬間でした。

 

「空白」が無意識に人を動かす

そして、もう一点全員で確認した点は「期限」です。

期限は「結婚式当日」。
「目指すもの」と「期限」、そしてまだ何も決まっていないという「現状」。
この3つの点を全員が認識することで、そこに生まれたギャップ(空白)を埋めるにはどうしたらいいのか?と試行錯誤しながら考え行動していくことが出来ました。

ここでは、【空白の原則】という脳の基本プログラミングが大きな影響を与えています。

脳は「わからない」という状態を拒絶する仕組みになっています。つまり、脳に空白(わからないこと)があると、脳はその空白を埋めようと無意識のうちに動き始めるのです。

バラエティ番組などで良いところでCMが入り、そこまで興味がなくてもついつい続きが気になって見続けてしまうのも、脳に与えられた「空白」を埋めたいと思う心理的欲求によって動かされているからです。

最終的に余興はどうなったかというと、無事新婦に大喜びしてもらうことができました。

メンバーそれぞれ住んでいる場所も休日もバラバラであることもあり、練習や準備も試行錯誤でしたが、あの時の新婦の笑顔ですべて報われた気がしました。改めて1つのことを乗り越えたことで同期の絆も深まり、このような機会をくれた友人には心から感謝の気持ちでいっぱいです。

 

変えたくても変わらない!人の行動を変えるためには?

さて、余興を成功へと導いたこの2つの脳の基本プログラミングは、人や組織を動かすうえで非常に重要な仕組みです。

部下や組織の行動を変えたい!と思ってもなかなか変わらず、お悩みの方も多いかと思います。

なかなか変わらない理由、それは人は今までやっていたことや考え方、発想を現状のまま維持しようとする無意識下の心理欲求が働くからです。
これを「現状維持バイアス」と呼びます。

部下や組織の行動を変えたい場合、この現状維持バイアスを打破する必要があり、その際、この2つの脳のプログラミングも重要な役割を果たします。


 

大量に考え、大量に動く!!

予材管理はこの脳のプログラミングを機能させる仕組みがつまっている手法です。

予材管理では常に「あるべき姿・現状・期限」が提示され、常に脳に「空白」が与えられます。すると脳が「空白を埋めたい!」と機能し、行動を起こすのです。

予材管理が最低でも目標を達成させられる理由の1つが、繰り返し焦点を合わせることで、空白を与えられる続ける点です。

材管理=大量行動という認識は多くの方がされていると思いますが、「大量行動とはなんですか?」とお伺いしたとき、みなさまは何を思い浮かべるでしょうか。

「大量に訪問することだろ?」
「大量にアプローチすることじゃないの?」

そのように思った方も多いかと思います。
もちろん、その通りです。

しかし、「大量行動」は大量に「動く」ことだけを示しているわけではありません。

大量行動の「行動」は「動く」と「考える」の2つに分解されます。
つまり、予材管理は大量に考え、大量に動くのです。

考える量が増える理由、それは大量に与え続けられる「空白」です。
予材管理シートの各項目には大量の「空白」が詰まっています。

予材管理シートにはあるべき姿と現状、期限がグラフで提示されており、

・そこにある空白を埋めるためにどのように予材を積んでいったらいいのか?
・積んだ予材の期限から逆算すると、いつまでに何をしなければいけないのか?
・次のアクションプランは?
・会うべき人は?…

予材管理シートと向き合うと、大量の空白と向き合うことになります。

そのため、否が応でも大量に「考える」という大量行動を起こす必要が出てくるのです。

 

最強の手法を正しく手に入れるために・・・

最後に、そのような仕組みを兼ね備えた予材管理を導入する際、気を付けていただきたい点は、考える順番を間違わないことです。

私たちはつい「やり方」から考えがちですが、その前に考えるべきこと、認識を揃うべきことは「あるべき姿」だということに気づかされます。

この順番を間違えてしまうと、望んでいた成果にたどり着けなくなってしまうからです。

先ほどの余興の話し合いでいえば、あるべき姿もわからないまま、とにかく余興のアイディア(やり方)を出し合い話し合っている状態です。
どこへ向かっているのかもわからないため、今正しい方向に向って進めているのかもわかりません。

予材管理を導入される際も同じです。

予材管理の導入をお考えの方とお話しする機会も多々ありますが、みなさま予材管理のやり方やテクニックを学ぶことに気を取られがちだったりします。

もちろん、予材管理を導入していただくうえで必要不可欠なことではありますが、その前に絶対に抑えていただきたいのは「予材管理を導入して実現したいことは何なのか?」です。

この部分が定まっているか、組織で揃えられているのか?ということを、改めてご確認いただけたら幸いです。

ここが不明確であったり、組織の中で認識がバラバラであったりすると、予材管理を導入しても上手く機能させることが出来なくなってしまいます。

「あるべき姿、現状、期限」この3つを常に正しく認識し、そこから生まれる空白を埋めようとすることで、人や組織の行動を変え、正しい方向へ向かわせることができます。

もしもこの3つの点が誤っていたら、生まれる空白も本来埋めるべき空白でなくなってしまう可能性がでてしまいます。

ぜひ、正しい手順で考え、うまく機能させることで「あるべき姿」を手に入れてください!

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