予材管理の現場から 予材管理ブログ

社員が自主的に学ぶ姿勢に変わるためには?

こんにちは。予材管理クラウドサポートスタッフの村瀬です。

ある中堅メーカーの社員教育担当Aさんとお話をしていた時のこと、こんなグチをこぼされました。

「私たちが経営方針や今の社員のスキルや課題感から、考えて設計した社員教育のプログラムを実施しているのですが、社員からの評判は良くないのです。
もっと、実践的なものがいいとか、教育担当は現場を知らないとか言われて…
私たちから見ると、もっと身に着けるべきことはもっとたくさんあるでしょ!と言いたいのに」

Aさんだけでなく、多くの教育担当の方から同じようなお話しをお伺いします。

 

大人は「学ぶ必要」を感じにくい?!

教育学者のノールズによると、子どもに対しては後に役立つと考えられる体系的な教育が有効なのに対して、大人は自分自身が直面した問題を解決できるような学びを好むそうです。

つまり、本人が必要性を感じていないことを大人に学ばせるのは、子供以上に難しいのです。

以前、私が受講したとあるセミナーでは、途中で退室する人、ずっとパソコンでメール処理をしている人、うとうとしている人など、学びに来たのか休憩しに来たのか、はたまた仕事をさばきに来たのかよくわからない方も一定数いらっしゃいました。

「自覚」がはじめの一歩

当社には「絶対達成インバスケット」という営業マネジメントスキルを見える化できるサービスがあります。

先日、絶対達成インバスケットの研修に50歳くらいの営業マネジャーがご参加されました。どうやら会社から言われて、しぶしぶ来た様子で朝の挨拶の段階から、面倒臭そうな表情、講師の話を聞く際もななめな姿勢で大丈夫かなと心配していました。

しかし、インバスケットの問題に取り組み、3時間程度のグループワークが終わった後、このようにつぶやかれたのです。

「自分のマネジメントのやり方には、自信があったけれど、他の考え方もあるんですね」

 
きっとこの男性は、マネジメント力に関するアドバイスに耳を傾け始めることでしょう。

社員教育の効果をより高めるには、自分が成長しなければ、ここを強化しなければと気づいてもらう仕掛けが必要だと実感した体験でした。